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現在地:ホーム発行物過去のぷらざ通信2023年11月号>KiVoぴっくあっぷ(2023年11月)

KiVoぴっくあっぷ
  ☆「KiVo(きーぼ)」とは☆
  指定管理者として「北区NPO・ボランティアぷらざ」を運営している「NPO法人東京都北区市民活動推進機構」の愛称です。

今月は、2022年2月から登録開始となり、2023年10月31日時点で登録者数68人となった“地域災害おたすけ隊”の災害ボランティア活動について報告します。

地域災害おたすけ隊 災害ボランティア活動報告

●“地域災害おたすけ隊”とは?

 近年の日本では、毎年のように災害が発生しています。報道等で被災状況を知った時、誰しもが「何か力になれることはないか」と考えるのではないでしょうか。
 北区NPO・ボランティアぷらざ指定管理者の特定非営利活動法人東京都北区市民活動推進機構(以下、機構)は、そのような思いがある中学生以上の方を対象に、災害ボランティア登録制度を設けています。その登録名称が“地域災害おたすけ隊”(以下、おたすけ隊)です。10代〜80代の幅広い年齢層の方々が登録され、登録者数は10月31日時点で68人になりました。
 登録にあたり、個々の特技や知識、体力を活かしながら、被災者に寄り添った視点で災害ボランティア活動ができるよう、「災害ボランティア養成講座」【一般編】もしくは【ボランティアリーダー編】の受講を必須とし、災害ボランティアの基本や核となる考え方などを知っていただく機会を設けています。
 登録後は、学びの機会を提供する目的として「フォローアップ講座」の開催、災害関連講座の運営サポート、被災地に赴いての支援活動、国内外の災害支援情報の提供などを行っています。

●北茨城市での災害ボランティア活動

 9月8日、台風13号の影響により広範囲で被害が発生しました。
 国土交通省の発表(9月14日10時30分)では、人的被害24名(死者3名、負傷者21名)、住宅被害3,212棟(全壊1棟、床上浸水2,031棟、床下浸水1,156棟、一部破損24棟)が報告され、被災状況に合わせ、災害ボランティアセンターが各地で立ち上がりました。
 今回、各ボランティアセンターの活動者数等状況を考慮し、北茨城市で活動することとしました。活動日を9月18日(月・祝)にし、おたすけ隊に呼びかけたところ、機構職員も合わせ7人で支援活動に伺いました。
 北茨城市に到着した際、水害発生からある程度時間が経過していることもあり、一見すると被災していないのではないかと錯覚する状態でした。しかし、家屋や外壁をよく見ると水位の跡が残っており、大変な被害だと改めて認識すると同時に、活動者全員が「少しでも役に立てるよう頑張ろう」と気持ちを一つにし、活動に入りました。
 午前は、物置が水没し、保管されていた物品の他、車も廃車になってしまったお宅にて、今後の使用が厳しい物品を災害廃棄物として運搬トラックに積み込む活動。依頼者は「全部処分してください」とおっしゃっていたものの、大切なものを積み込んでしまわぬよう確認しながら作業を進めました。すると、「やはりこれは残したい」とおっしゃる物品が出てきました。水没してしまったものは、活動者にとってゴミに見えるかもしれませんが、被災された方にとっては大切な思い出があるものということを忘れずに活動しなくてはならないと再確認する場面でした。
 午後は、30畳もの広さが床下浸水となり、庭にある蔵の中や、道路を挟んだ畑にも流入物があるお宅で泥出し、流木等の撤去などを行いました。依頼者が「休憩中に召し上がって」と、ボランティアへ渡すお菓子と飲み物を準備してくれていましたが、ボランティアは各自で準備していることや、少しでも力になりたくて来ているため不要であることを伝えました。しかし、「受け取ってもらえないと、申し訳ない気持ちが大きすぎて辛いの」とのことで、依頼者の気持ちを有り難くいただくこととしました。その後、“泥出しする人”と“依頼者と話をする人”に分かれて活動再開。このことからも、被災された方の気持ちに寄り添い、お話を伺うことも大切な活動だと身に沁みて感じました。

●参加者感想(抜粋)

・リクエストされた方が満足して頂けたのでそれが何よりでした。ドロ出しはもう少し使いやすい機材が有ればと思いましたが、みんなで工夫してやれたのは、顔が見える関係でつながっているおたすけ隊だからこそだと思いました。
・床下の泥出しが体力的に大変な作業でしたが、被災された方はゆっくり家で休むこともできず、感傷に浸る間も無く片付けをしなければならないのかと思うと、もっともっと手伝えることはたくさんあるのだろうなと感じます。
・地域の災害復旧対応力向上のためには、被災地でのボランティア活動経験者をできる限り増やすことが大切であると感じました。今後も被災地でのボランティア活動の機会を作って頂けるとよいと思います。

●おたすけ隊に登録しませんか

 活動は、支援活動に来たボランティアの受付、被災された方のお話を聴くなど、体力以外のさまざまな活動があります。また、被災現場での活動が難しくとも、機構からの情報などを地域の方へ共有したり、災害時に周囲の方のボランティア依頼を機構へ伝えることも、大切な活動の一つです。
 災害が起こらないことが一番ですが、防災は、日常生活の中で考え、取り組むことが重要です。当機構は、地域の皆さんと共に災害に強い関係づくりを目指し、取り組みたいと考えています。
 登録に伴う直近の講座は、11月11日(土)に実施します(詳細はぷらざ通信11月号7ページ)。皆様のご参加、ご登録をお待ちしています。

(北区NPO・ボランティアぷらざ事務局)

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